おうちラジコン WPL C34

WPL C34

 3ヶ月ほどまえにラジコンを買いました。

中国のWPLというメーカーのものですが、

日本にRAYWOODという代理店があって、アフターサービスもちゃんと受けられます。

「c34」というこの商品。これから買おうと思っている方もいるでしょうし、

すでに持っている方の参考になるかもしれないので、

レビューと私の経験談をご紹介します。

 

そもそも買った動機は

雨の日に、家で小さい子供と自分も楽しめるモノってないかな、、、でした。

で、買ってみたら9000円弱のものとは思えないくらい性能が良い。

ダンボールとか、木の端材で作ったコースを面白いように乗り越えていく。

いわゆるクローラー系です。

子供もおおはしゃぎで追いかけっこして、

毎日のように「”黄色い車”やって」とせがまれます。

なので、小さい子供(うちは保育園児)のいるお父さん、結構おすすめですよ。

 

でも、注意点があります。

値段の安さには理由があるものです。

ほんとうによく「壊れ」ます。

むちゃな遊び方をしなくても、ふつうに走らせているだけでも「壊れ」ます。

パーツの精度や耐久性も、国内メーカーに比べたら苦笑いするしかないレベルです。

 

まず最初の不具合というか故障は初日から。

5分ぐらい走らせると、プロポで操作しても、うんともすんとも動かなくなりました。

それでも、車体側のスイッチを入れ直すと復活するので、

その後も騙し騙し1ヶ月くらい遊んでいたら、ついに全く動かなくなりました。

そこで代理店のRAYWOODさんに相談したところ、修理してくれることに。

初期不良ということで無料でした。(原因はモーター)

 

直ったあとも毎日のように子供と1日10分くらい遊んでいましたが、

ほとんどの部品がプラスチックなので壊れる場所がちょくちょく出てきました。

あまりにもしょっちゅう壊れるので「やっぱ中国製はダメだな」と思ったのですが、

知らぬ間に沼にハマっていくことになりました。

その理由の一つが、アフターサービスがしっかりしていたこと。

壊れてもRAYWOODのオンラインショップでスペアパーツが手に入るし、

しかも値段が安い。

タミヤとかに比べておそらく半額以下?(精度や耐久性も半分以下ですが)

また、オンラインショップに無いパーツでも

RAYWOODに破損パーツの画像送れば譲ってくれます。

(有償か無償かはケースバイケース)

なので、もともと1万円もしなかった本体ですが、

遊ぼうと思えば修理しつつ長く遊べるようになっているんです。

そしてもう一つの魅力が、グレードアップパーツが豊富であること。

プラスチックの構成部品のメタルバージョンが豊富に売ってます。

それに交換すれば、少なくとも部品の破損はなくなります。

(グレードアップといってもパーツの精度は低いですが、、、)

つまりまあ、走らせるだけじゃなく、イジる楽しさもある。

(イジるのが好きな人なら修理も楽しめるかもしれませんね)

 

そんなこんなで、今の私のc34は下記のような構成に。

金属部品

見る人がみれば分かりますが、

・メタルアクスルトラス

・メタルアップグレードパーツセット

メタルギアサーボ

・メタルアップグレードリアクロスメンバー(RED)

がプラスチックパーツから交換した部品です。

このほか、メタルのバンパーと、メタルのリンケージも持っていますが

まだ交換していません。

 

モーター交換も検討しましたが

モーターを大きな370タイプに交換しようとすると、

ESCもプロポも一緒に購入しないといけない仕様です。

なのでやろうとすると、新規で15000円以上かかるし、

そもそも最初からついている180モーターでも十分なパワーがあります。

しかも強力なモーターにすると、ギア系の摩耗や破損もしやすくなります。

 

それから私がメタルアップグレードパーツセットに交換したことで気づいたこと。

プロペラシャフトなどにイモネジを使うことになりますが、

ネジロック剤はセットに同梱のものはお薦めしません。

代わりにタミヤ製のネジロック剤を使うことをお薦めします。

(私は試していませんが、ロックタイトでもいいかもしれません)

なぜなら同梱のネジロック剤だと、走行中にイモネジが外れます。

私は3回外れました。家の中だったから外れたイモネジを見つけられましたが、

屋外だったら無理だったと思います。

でもタミヤのにしたら、全く外れなくなりました。

(私はネジロック剤は、塗布した後の硬化時間も24時間おいています。)

 

それから、

つい先日も急に動かなくなってしまったので、

モーターと受信機兼ESCの故障を疑い、

両方とも交換して直したのですが、

この「受信機兼ESC」について。

スペアパーツとしてRAYWOODで1480円で売っていますが、

単品で買っても、車体に付け直すだけで予め使っていたプロポで機能します。

ペアリング的なことはどうなってるのか、

私は詳しくないので分かりませんがこれはちょっと驚きでした。

でもまあ、これは便利なのでヨシとします。

で、驚いたのがもう一つ。

販売ページでも紹介されているとおり、

「受信機兼ESC」には仕様Aと仕様Bの2バージョンあります。

そして実は仕様Bの場合、そのままでは取り付けができず、部品加工が必要になります。

機能はAもBも全く同じですし、注文したときにどちらが届くのかは分かりません。

(ひょっとして仕様Bが新しいほうで、今は切り替わり中なのでしょうか?)

とにかく、

もともと私のC34に付いていたのは仕様Aだったのですが、

今回注文して届いたのは仕様Bでした。

 

 

部品加工とは具体的に何かというと、下記画像をご覧ください。

大きな「WPL」という彫り込みの下に、

3本のコード(茶・赤・黄)が出ている黒いソケットが、

四角い穴から出ているのがわかりますか?

このソケットは受信機兼ESCに付いているサーボ用のものなのですが、

このように出す穴を開けることが必要になるんです。

私はカッターでくり抜きました。

 

なぜ穴が必要になるかというと、

仕様Aは基盤とソケットがコードで繋がれているので

空いてるスペースにソケットを入れ込めることできます。

でも仕様Bは、基盤に直にソケット端子が真上方向にくっついるため

ソケットの長さの分だけ基盤の上にスペースが必要になるんです。

でも、そのスペースが無いので、穴を開ける必要が出てくるんです。

 

びっくりしました。

だって純正のスペアパーツですよ(笑)

国内メーカーなら、

パーツをくり抜く加工が純正品交換で発生することなんて無いですよね。

でもまあ、そこを含めてWPLの面白さというか、魅力でもあります。

 

とまあ、色々書きましたが、

結果としてはそういうメンテナンスも含めて「楽しめ」ます。

例えばラジコンを趣味でやる人も皆がハンダゴテを使うわけでは無いと思いますが、

WPLだとLEDライトの配線修理や、

モーターのコード付け替えなんかでわりと必要になります。

私は小学生時代の電子工作以来、30年ぶりくらいで半田付けやりましたが、

久しぶりにやったら、ちょっと楽しかったです。

 

あと冒頭にも書きましたが、一番大事な「走行性能」は

安い割に結構、オフロードや”なんちゃってクローリング”ができます。

私みたいに屋内でなくとも、庭や近所の公園くらいで遊ばせるのにちょうどよい感じ。

スピードも早くありませんが、逆にそこがちょうど良いというか、

「オフロードのラジコンはむしろ遅い方がいい場合もあるんだな」

と感じています。

なので、書いてきた弱点も受け入れられそうな方は大人でも十分遊べる商品です。

 

ただ、私は結果的に結構お金を使ってしまいました。

この記事にも書いていない

スペアパーツとか予備バッテリーも買ったので合計で3万くらい。

となると、田宮のラジコンのフルセット買えるような値段ですね。。。。

(しかも田宮なら、乱暴なことしなければ、さほど壊れません。)

 

なので「お金をかけずに楽しめれば」という方には

「あえてグレードアップしない」遊び方もアリかと思います。

というのも、実はけっこうフルノーマルでも十分すぎるほど楽しめます。

youtubeなんか見ると、世界中でハマっている人がいて

わりとみんなメタルパーツや改造やってますし、

私自身もいくつかメタル部品に交換しましたが

(私の経験上)もっとも壊れやすいアクスルトラスだけメタルにしとけば、

あとは壊れたときにパーツを買って修理する。という遊び方が

実はもっともコスパよくWPLを楽しめるかも、なんて思います。

 

まあ、なんだかんだで大人が買う遊びの道具としては、

そこまで高く無いので、

子供の頃ラジコンで楽しんだ方はやってみられても良いと思いますよ。